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ふれあい社会づくりグループ

 

ネットワーカー事業奮戦記

 

・ 委員会・ワーキング部会目白押し

「ふれあいネットワーカー」養成のための基本理念を構想する委員会やワーキング部会が次々とスケジュールに沿ってスタートしています。ワーキング部会は、第1回を6月30日に、第2回を9月1日に開催。なお、委員会は、第1回ワーキング部会の討議事項を受けて、第1回を7月22日に開催しました。

今後の全体のスケジュールは、次のように予定しています。

実験的養成講座第1回目を10月19〜20日に予定。その後、フィールドワークを約2ケ月間行った後に、そのフィールドワークを通じて体験交流発表のための第2回養成講座を「2月初旬に開催し、この一連の流れをもって一つの単位とします。この実験的養成講座は、養成講座と銘打ってはいますが、むしろ、学習会的位置付けの中で、それぞれのネットワークの仕方を事例発表しながら、参加者全員でワークショップ方式で問題点や課題を洗い出していこうと考えています。参加者は、事務局スタッフを入れて、およそ30名を予定し、現在交渉段階に入りました。

この実験的学習会第1回を受けて、11月9日に、第2回目の委員会を開催。12月初旬に第2回目の実験的学習会を、12月22日に第3回目のワーキング部会を予定しています。

この間に、ワーキング部会の中に情報部会を設け、当事者や市民が使いやすい福祉ネットワークマップソフトの開発検討をしたり、もう一方では、「ふれあいボランティアシール部会」(年間3回)も始まっています。

どっぷりと予定が入ってきており、企画したり交渉したりしなければなりませんが、スタッフは限られています。「人が欲しいよ〜」と、会う人ごとにかき口説いています。常勤パートで、パソコンが得意で、企画力のある人で、雑用もこなしてもらって熱意とヤル気のある人…、ただし、時給は安いのだけど、誰かいませんか?

・ 当事者ニーズ調査を支えるカ

昨年度の当事者ニーズ調査プレテストを受けて、今年度は、モデル地区(東京都港区、世田谷区、町田市)において、面接調査によるニーズ調査を行いました。その目的は、1]不足しているサービスは何か、2]サービス資源の組み合わせがどのように行われているのか、の2点です。調査は、実質独居世帯、高齢者世帯、同居世帯を対象として行い、3区合計で63世帯、ヒアリング総数は、要援助者と主介護者合わせて91名でした。

不足しているサービスば、ショートステイ、デイサービス、ツーデイサービス、入浴サービス、配食サービス、緊急対応、話し相手、訪問カウンセラー、ホリデイサービス、外出・散歩の介助、訪問美容師、巡回・安否確認、薬の宅配など、さまざまでした。

また、サービス利用の阻害要因については、回答の得られた40ケースの中で特に多かったのは、「サービスはあるが、周辺サービスや対応状況(利用手続きの煩雑さ・待機など)が不十分」「サービスの質がわからない」「過去の経験から利用しない、サービス利用が状況悪化につながった」など。

この面接調査はヒアリングチームの稲川、大塚、柴田、図子、本間、吉田さんと新名、三ツ泉の8名で行いましたが、調査票の整理や分析に追われて、また効率面からも行きつ戻りつしながら、ずい分、みなさんの貴重な時間をいただきました。そして、この入力作業をしてくださったのが新人ボランティアの黒崎さんで、ご主人も入力作業に協力してくださった上に、風邪でダウンしたとか。さらに、新情報を再度整理し、マッピングをし直してくださったのがBチームの井上、吉川、佐藤、嵯峨野、藤本、中山さんたち。また、9月1日には、作業の合間を縫って、組織づくり支援グループの打ち合わせに参加した産休中の川崎利枝のベイビー稜太郎君の面倒までみていただきました。本当にありがとうございます。(奈良 環)

 

 

 

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