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社会参加システム推進グループ

 

世代を越えてふれあいの輪

昨年より社会参加システム推進グループが中心となって進めている「サッカーさわやか広場」。今年は4月よりスタートし、6月までの間に全4回開催しました。夏の間は、秋・開催の働きかけの準備期間とし、気候が涼しくなってから再開の予定です。

今回は、4月に市原市の特別養護老人ホーム「ゆうしゅう園」で行った模様をお伝えします。

千葉県市原市天羽田の特別養護老人ホーム「ゆうしゅう園」(花澤英昭施設長)に4月25日、ジェフ市原の若手選手と地域のサッカー少年が訪れ、サッカーゲームなどを通じて楽しく交流した。

地域に根ざしたクラブチームをめざすジェフ市原と「新しいふれあい社会」づくりに取り組んでいる当財団が連携。市原市は昨秋に続き2回目の開催。

ジェフ市原からは地元市原市出身のJリーガー細田穣選手をはじめ金晃正選手、村井慎二選手、西脇良平選手が参加し、地元からは青葉台フットボールクラブ(以下、FC)と白幡FCのサッカー少年およびクラブの監督、コーチ、保護者など約30人。さらに今回は大学時代サッカーを愛し選手として活躍した小出善三郎市長もユニホーム姿で特別参加した。

あいにくの雨で、急きょ、サロンの食堂での開催となったが、入所されているお年寄り約50人のほぼ全員が車イスなどに乗って集合。Jリーガーや少年たちが紹介されると温かい拍手が送られた。

「今日はよろしくお願いします!」

子供たちの元気のいい声で幕を切った「サッカーさわやか広場」。

外はあいにくの雨。しかし、はじけるような子供たちの喚声で気分は上々!

青葉台FCは今回2回目の参加。前回に経験があるせいかイキイキと動く彼らは、今回初めての参加となる白幡FCのメンバーをぐいぐい引っ張っていた。

ジェフ市原の4選手もみな初参加にもかかわらず、サッカーボールを通して、子供たちにどんどん言葉ではないメッセージを投げかけてくれた。

Jリーガーたちが渡したボールを一生懸命になって追いかける子供たちを見て周囲のお年寄りたちも思わず、「ほら、あっち、あっち」「がんばれ!がんばれ!」と自然に声援。

子供たちのお母さん方の熱い歓声も加わって園内はひとときワールドカップ予選さながらの興奮につつまれた。子供も大人も関係なく地域のみなが一体となって、まさに和気あいあい。会場はいっぱいの笑顔に包まれていた。(吉田旭雄・組織づくり支援グループ 谷治比左子)

 

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少年とサッカーボールを追うジェフ市原の西脇良平選手。二人の動きを見守るのは(左より)村井慎二選手、細田譲選手、金晃正選手。

 

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車イスで集合した「ゆうしゅう園」のみなさん。少年たちやJリーガーとのふれあいのひとときでした。

 

 

 

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