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組織づくり支援グループ

 

介護保険法・NPO法(特定非営利活動促進法)の施行を控え在宅福祉サービスに携わる市民団体を取り巻く状況もにわかに活気づいてきた今日この頃。新しい市民団体も次々と仲間入りし、「たすけあいの輪」は着実に広がりつつあります。

そんな中、ホームヘルプ活動以外の活動に重点を置く、ユニークな団体も誕生してきています。そこで今回は、"元気なうちからの仲間づくり。生きがいづくりを"キーワードに活動をはじめた新しい団体を2つご紹介したいと思います。(矢尾 香)

 

● ふれあい・生きがい・助け合いの会 ● 「はっぴいわん」

* 地域に暮らすお年寄りたちに自由におしゃべりの場を提供するはっぴいわんサロンを開いています。サロン利用料は施設管理費として1日200円プラス実費。

* 絵手紙、織物、手相等の教室、生きがいクラブの内容も充実。こちらはサロン利用料プラス300円より。

* 地域のたすけあいの会や商店街とも、とてもいい連携をとっています。

連絡先 〒479-0866 愛知県常滑市大野町7-65 TEL/FAX0569(42)4801

 

● 助けられたり、助けたり ● 「ほっとステーション」

* インターネット、パソコンを積極的に取り入れ、活動の核に。時代の流れをうまくつかみ、情報発信源となるべく奮闘中。

* 在宅支援サービスの他、生き生き生活支援サービスで各種イベントや趣味の教室を開催中。もちろんパソコン教室もあります。

* 現在、パソコンを使った新しい音楽療法を用いたデイサービスも計画中。

* 是非、ホームページをのぞいてみて下さい。

連絡先 〒160-0022 東京都新宿区新宿6-27-50 ビラ吉川1階 TEL/FAX03(5272)5550

http://village.infoweb.ne.jp/~hot/

 

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ある日の「はっぴいわん」生きがいクラブの活動の様子。みなさんで絵手紙を楽しみ、とても和やかです。

 

グループホーム推進グループ

 

■ 独立性と共同性のバランスをどう取るか

人は誰でも自立して、自分の意志どおりに生きたいと願うものなのですが、一方、人とのぬくもりを求め、ふれあいを楽しみ、共に生きていこうとするのも、また、人間としてごく自然な姿です。社会構造の変化により、さまざまな理由から一人もしくはそれに近い状況で暮らしている人たちが増え、その中で、自立を前提にしながらも、孤独からの癒し、精神的安定を求めて、家族のように支え合っての共生の住まい方を願う人が多くなってきています。

しかし、現時点では高齢者の多くは人とのふれあいを願いながらも、他人との共生の住まい方へ一歩踏み込むことに心理的抵抗があるのも事案です。特に男性は多くの場合、狭い仕事世界での交流に終始し、地域とのつながりも薄かったことから、家族へ依存する意識も強く、他人との共生の住まい方への心理的抵抗感をより強く持っています。

独立性と共同性のバランスをどうとるか、現在、作業を進めています「ふれあい」型グループホームヘの案内パンフレットでご提言したいと思います。(神谷 和夫)

 

 

 

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