現行制度下では、社会福祉施設の施設整備費の四分の三が公費によってまかなわれており、介護保険制度実施後も高い割合の公費負担や地方公共団体による公立施設の単独整備が行われるのであれば、介護保険報酬のあり方と同様にバリュー・フォー・マネーを追求する仕組みが求められよう。この点において、NPMの手法の中でPFIが有効である可能性が高いと思われる。折しも、現在国会で審議中のいわゆるPFI法案においてもその対象施設の中に社会福祉施設も盛り込まれている。
PFIは、公共施設やインフラ資産建設を伴う公共サービス提供において、資金調達、設計から建設、運営まですべて民間に任せ、政府がそこから提供さ