長崎県においては居住性が良く介護保険の対象になる完全型の療養型病床群をもって整備目標を満たすとされているが、すでに約九〇%が完全型である。これから佐世保市内で介護力強化病院や入院施設のある診療所から転換を申請すると予想される療養型病床群のベッド数は一二五〇床だが、それらのうち、介護療養型医療施設として、何床の申請があるか、またその何床を県が介護保険を適用する指定介護療養型医療施設とするかは推計できない。それは医療報酬と介護報酬がいくらになるかにかかっているからだ。
佐世保市の場合、二五〇床すべてを介護保険が適用される介護療養型医療施設になると仮定すると、それらのために必要な費用が介護サービス総費用に占める割合は四二・○%と試算される(資料3参照)。