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若林 うちは保険会社ですから、仕事の性質上、お客様の喜ぶ顔に触れる機会が少ないんです。ですからボランティアは社員の喜びそのものでもあるんですね。

堀田 (うなずく)

若林 私たちの会社は、お客様の大切なデータを管理していますから、普段はビルに入るのがとても厳重で、評判が悪いんですよ。そこで年に一回、ビルを全面的に開放する「ファミリーデー」をつくって、全国から社員が参加して、チャリティーイベントをやっています。ものすごく盛り上がるんです。そしてある面、社員教育にもなっています。会社のPRにもなる。単にボランティアというだけでなく、会社という大きな器にいろんな意味で還元されるものが多いです。

堀田 仕事とボランティアとの関係でいえば、ボランティア活動にも意欲的に取り組み、仕事でもきっと優秀だろうなと確信できる人たちと、この人はクセがあって、会社の中ではちょっとうまくいかなかったりする。でもどこかで自分を生かそうと、ボランティア活動に入ってくる人。そうして始めた人でも、どんどん活動を通じて成長していかれるんですね。

森 効果や反響は、顔を見ればわかります。飯泉さんの話ではないですが、みなさん明るい顔、楽しい顔をしています。

 

 

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日本毛織労働組合一宮支部

大阪府に本社を有する羊毛紡績の代表会社。一宮工場の労働組合では率先してボランティア活動への取り組みをはじめ、地域の特別養護老人ホームと連携した高齢者への配食サービスを開始。「地域でのふれあい」をテーマに食事だけでなく心も届ける活動を目的とし、さらに活動が自然にステップアップできる環境づくりを目指す。

 

 

渥美 お弁当をお届けすると、本当にみなさん楽しそうに待っていてくれるんですね。それを見てこちらのほうが、不思議とほっとした気持ちになれる、そんな声も多いです。この活動は労働組合単独

 

 

 

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