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いる金額をみると、たとえば排気量1000cc〜1500cc以下の自家用車で3万4500円、同営業車で8500円。軽自動車税では、4輪自家用乗用車で7200円、自家用貨物用車で4000円(いずれも年額)と、台所事情の著しい草の根団体なら見過ごせない金額だ。今回、「北摂」が県に申請しようとしたのは、普通乗用車のカローラスパシオの福祉仕様車。

担当の兵庫県に編集部から問い合わせた。

まず、自動車税の減免措置は身体障害者を対象にしているとのこと。ケースとしては、

1] ある等級以上の身体障害者が運転する自動車、またはその個人の輸送のためにもっぱら使用される場合(家族が身体障害者のために運転する場合など)。

2] 昇降装置や車イスのまま乗ることができるスペースがあるなどの福祉車両で、もっぱら身体障害者の輸送に使われる場合。名義にはこだわらない。

3] 県、市から業務委託を受けて県や市からそのための自動車を貸与されている場合。

4] 授産施設など法人でなくても県から補助金が出ているような団体が、入所者の送迎等に使う場合。

(その他、社会福祉法人所有の自動車は用途によって課税免除)

「北摂」では、利用する人が身体障害者の方も多いので減免措置が受けられるのではないかと申請したが却下された。投書にある減免措置を受けた他府県の団体は、授産施設と同等と認められたからという。担当窓口に確認すると、制度の概要はほぼ同じ。窓口の判断ということのようだ。(今回、この団体についての詳しい情報は得られなかった)。

一方、「北摂」では軽自動車も活用しており、こちらはリフトカー(車イスごと乗れる福祉車両)で貨物用車として登録されており、減免措置は管轄の川西市でスムーズに受けられている。こちらも障害者を対象にしたものだが、規制は県よりかなり緩め。市民団体の場合、減免申請書や、もっぱら障害者のために使われているということのわかる写真等を添えて提出し、団体が非営利であると認められれば減免措置が受けられるようだ(川西市担当者談話より)。軽自動車の場合は市町村が担当なので、活動団体の「顔」が見えやすく、認められている事例も結構ある(「さわやか高知」(高知県高知市)、「流山ユー・アイ ネット」(千葉県流山市)など)。もしまだの団体があれば、一度アタックしてみてはどうだろう。

自動車税については、東京都、京都府、北海道と確認してみたがやはり例はなし。ただし、当方の問

 

 

 

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