日本財団 図書館


ョブトレーニングにOBの力を借りる。売り上げや製品の苦情処理等にしても、正規の部門でやればむしろコストがかかるから高齢者の方の知恵と経験を生かしていただく。給料などは最低賃金法から除外してもいいんじゃないか、謝礼でもいいんじゃないか。もちろん仕事内容や本人の同意によりますが、とにかく生きがいという形でインフォーマルな部分でやっていただきたいことはいっぱいありますから。

 

014-1.gif 014-2.gif014-3.gif 014-4.gif

 

価値のある人生とは?高齢社会における意識変革

石川 日本では少子化が進んで、これからますます若年労働層が減ってきます。その意味でも、定年過ぎても十分に働ける能力がある人をほおっておくのは非常にもったいないですよ。高齢社会とよくいうけれど、もちろん高齢者が多い社会を指すわけですが、そこから生まれる仕事やその他いろいろな欲求がある。それに応えられるよう、きちんと準備している社会が真の高齢社会です。年金や福祉だけやっていればいいというわけじゃないですから。

堀田 それらはあくまで経済面での自立を支えるという基礎の部分で、それが構築できたからといって、支えてもらった人がそのために自立を失って怠惰になったり、自分を大切にせずに甘えてしまったら、いったい何のための政策なのかと。

石川 国会の議論などでも、お金の面だけやっていればいいというような風潮が見受けられるでしょう。もちろんそれも必要だけれども、高齢祉会の本当の姿、中身を考えているのかというと、ちょっと疑問ですね。

堀田 人口構成がピラミッド型、つまり高齢者が

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION