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高齢者用住宅については、行政が介入して賃貸住宅をもっともっと増やすことと、グループホームを増やすことが必要である。それによって、高齢者の生き方の選択の幅が広がる。

 

精神的自立

もっとも大切なのは、精神的自立である。

これは高齢者自身が自ら確保するものであり、私たちが展開しているふれあい、助け合いのボランティア活動も、精神的自立の援助のために行っているのである。

高齢者がつどい、したいと思うことをのびのびとできる場をつくろう。

高齢者が、子どもや若い人たちとも交わり、交流する場をつくろう。

高齢者が、自分の能力を社会に役立てる場をつくろう。

そして、そういった場に来られない高齢者を訪ね、心の交流を深めよう。

精神的自立は、自らの努力で得るものではあるが、しかし、自分一人の力ではできない。ふれあいがあって自立が支えられ、そして、自立度が強まるとふれあいも深まる。

その活動こそが、高齢者のためのNPOの活動の神髄ではなかろうか。

 

 

 

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