国際高齢者年
国際高齢者年のため、関係NPO団体の連絡協議会が結成された。わが財団もその一員である。
それぞれの団体が、わが国の高齢者の尊厳を確保するため、それぞれの特長を生かし、いずれかの役割を請け負って活動している。それぞれがネットワークを組むことにより、活動はより立体的になり、より強いものになる。それは、今後の発展のための礎となるであろう。
そして、行政や民間組織、そして社会に対する働きかけを連携して行うと共に世界に向けて発信し、国際的な情報交換と支え合いの輪をつくっていきたい。
また、自分たちの行っている活動についても、同じように輪をつくっていきたい。
特に、東南アジア諸国との連携が大切であろう。東南アジア諸国は、日本より一〇年から三〇年遅れて、順次高齢社会を迎える。私たちが試行錯誤で取り組んできた問題を伝え、一緒に考えよう。高齢化がさほど進まない期間には、東南アジアの働き手を日本に受け入れることも、日本の経済社会の活性化のため必要になるであろう。私たちは、近くに住み、助け合っていきたい仲間同志である。この国際高齢者年を機に、彼らとの交流のパイプを築くことができれば、と願っている。