"かゆいところに手の届く"情報を用意する
市民団体「在宅支援・草の根ネットワーク」はインターネットにホームページを開設している。そのアドレス(いわば「住居表示」)にアクセス(接続)すると、フロントページに「どこまで支えられますか? あなたの町の在宅支援サービス」というメッセージが出て、次のページから宇都宮市内にある訪問看護やデイケア、ショートステイなどをしてくれる団体・施設の所在やデータを検索できる。
「検索条件を入力してください」「希望するサービスのそれぞれの条件を選択してください」という案内画面が現れ、その指示に従って「家族のケアを希望する」「医療的ケアを希望する」などと並ぶ選択肢の中から、たとえば「家事援助を希望する」を選ぶと、「洗濯をしてほしい」などの具体的な内容がたくさん表示される。該当する項目を選び終わると、それらのサービスを行っている施設名が一覧表示される。
その中から選んだ施設を画面に呼び出すと、そこに現れた情報はびっくりするほど詳細なものだ。サービス提供が可能な日時や自己負担料金はもとより、どれだけの内容のサービスができるのかが一目でわかる。「医療的ケア」や「社会的ケア」などの項目別に事細かな情報が記載されており、たとえば「生活動作の援助」の項目では「杖歩行のケア」「車椅子のケア」「寝たきりの人のケア」「食事の介助」「体位交換」など十数項目が並んでいる。「イメージ検索」のタイトルで、イラスト入りの検索画面も用意してある。たとえばワゴン車のイラストの脇に「送迎サービスをしてくれる施設」と書かれており、そこをクリックする(選択する)と、送迎サービスのある全施設が表示される。
このホームページは、在宅ケアの利用者や家族と在宅ケアを支援するスタッフのための"丸ごと情報源"といえる。宇都宮市内で利用可能なサービスが公的・民間を間わず検索できる。利用者がしてほしいと思うサービスの項目を次々選んでいけば、最適の施設にたどり着ける仕組みだ。「いつ」「どこで」「どんなスタッフが」「どのくらいの頻度で」「どんな内容の」