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突っ込んだ質問も遠慮なくできる。愚痴もいえれば、感謝の言葉も素直にいえる。知人、友人からさらに一歩進めて、「かかりつけのお医者さん、保健婦さん、行政などどこでもいいから気安く相談できる所を以前からつくっておくといいですね」(杉澤さん)。

こんな"よりどころ"があれば、自ずと心の余裕にもつながるはず。今回訪れた『はっぴいわん』でも、ある女性が「ここへ来るとなーんも心配なことがない。ありがたいわぁ」と語っていた。もしも身近な人を助けられ上手にしたければ、身体サポートはもちろんだが、心のケアをしっかり考えてあげること、それも周囲の配慮として望まれることだろう。

さてさて、"助けられ上手"へのコツは、やっぱり若い頃からの積み重ねが大事? 一つひとつの話を聞いていると"助けられ上手"になるのも大変…と我が身を振り返るが、ただ、ここに書いたのは"助けられ上手"のいわばエキス。「世の中には"助け上手"の人もたくさんいて、それでうまくいっているんです。この中の一つでも当てはまれば自信を持っていいですよ」(杉澤さん)と不安そうなこちらの顔を見てやさしく太鼓判を押してくれた。みなさんの回りにはどんな"助けられ上手さん"がいらっしゃいますか? ぜひご紹介ください!

 

東京都老人総合研究所・保健社会学部門が東京都三鷹市在住の65歳以上の高齢者を対象として行った調査では次のようなデータが得られている。

<サービスに対する不満・要望の処理体制>

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「高齢者・障害者の保健・福祉政策に関する基礎的研究-三鷹市高齢者・障害者・福祉ニーズ調査-」(平成9年10月)より

 

 

 

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