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堀田 これまで高齢者の施設というと市街地から離れたところが多かったですし、地域ともあまり付き合わずに閉鎖的でした。でもグループホームのような小規模なものなら、住宅地にだって確保できるし、そうすることで、今のお話のように地域のみなさんとの連携も深められる。そういう利点もグループホームにはあるんですね。

 

"いわないいたわり"が他人同士の生活で生まれる。

堀田 食事のことをもう少し伺いますが、じゃあみなさんで同じものを食べておられる?

小川 基本のおかずは同じです。ただ自分の食べたいものがありますから、そこは自由です。うどん、パン、おかゆなどバラエティー豊かですよ。

掘田 特に一人で食べたりとかは?

小田 あります。自分で好きに買ってきて食べたり。でも一ケ月のはじめに何を食べたいと聞くと、意見が出ますし、私が留守の時も調整しながら考えてるようです。

堀田 一日のスケジュールも特に決めごとなどは作っておられない?

小川 そうですね。基本は「下宿屋」と考えてますから、自由です。テレビを見ながら、朝は八時半くらいまで食事して、九時ごろまでの間にその日の予定をいい合う。公民館に行くとか友たちのところに行くとか。お昼になると自然にまた集まってきて、朝の残りなどを中心に簡単な食事をします。

 

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(「グレープハウスさくら」パンフレットより)

 

 

 

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