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りながら大胆にやってきましたが、万一だめだったら、というのも心の中で考えてはいました。その時は海外からの留学生を下宿させようと、そんなふうに度胸を決めていました。それなら語学も教えてもらえるし、学生さんなら元気ですからね、手もかからない。埼玉県はそういう補助もありましたので。

堀田 やっぱりそのプラス思考が原動力ですよ(笑)。

 

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部屋は自立型。でも自然にみんなが集まる毎日

堀田 ところでうちの財団でも、今、「さくら」のように元気なうちから少人数で共に暮らす住まい方を"ふれあい型"グループホームと総称して推進していますが、"つくりたい"という具体的な問い合わせも増えてるんです。そこで少し具体的にお尋ねしますが、まず部屋数は?

小川 六畳のワンルーム式が六部屋です。六〇坪の土地に三階建てで、お年寄りの部屋は一、二階に各三部屋、二階の一部と三階が私たち家族の住まいです。あと一階にみなさんのキッチンと談話娯楽、共同浴室があります。だいたい自分が把握できるのは一〇人が限度と思っていたんですが、土地が限られていたので六人。でもちょうどよかったです。

堀田 確かに二〜三人だと逆に合う合わないが強く出てしまうかもしれない。ちょうどいい数かな。建てる時に一番こだわったところは何ですか?

小川 トイレです。設計屋さんには、お金もかかるし共同でどうかといわれたんですが、部屋が多少小さくなってもとにかくトイレと洗面所は各部屋に欲しいと。体が弱くなっても何とか自分で行こうと思えるし、粗相をしても気を使う必要もないですから。

堀田 トイレはプライバシーの一番基本ですからね。家賃はおいくらですか?

小川 ひと月五万円です。おおざ

 

 

 

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