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学校ボランティア

 

 

子供の発想の視点を大切に 高齢者とのふれあい活動

東京都清瀬市立芝山小学校 教頭 佐藤 正男

 

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ホームの高齢者と「茶つみ」を歌いながら手合わせ。

 

1 恵泉ホームとの出会い

本校から歩いて三〇分くらいの所に、特別養護老人ホームの「恵泉ホーム」がある。清瀬市社会福祉協議会のボランティア協力校に指定されたことをきっかけに、平成元年度より訪問がはじまった。初めは、ブラスバンドの演奏を中心にした訪問であった。

 

2 活動内容

一学期は、三年生以上各クラス二名と、委員会の委員長からなる代表委員のメンバー三〇数人が訪問する。各学年どんなものをプレゼントするか話し合い、手作りの品物を持って訪問する。

今年度は、一・二年生は、短冊に励ましの言葉を書いた笹飾りを贈った。三年生は折り鶴。四年生は三月から農園で育てたジャガイモを袋に詰め、リボンをかけて手紙を添えて、ホームの人数分用意した。五年生は、フェルトのマスコット。六年生は、学校紹介のビデオを贈った。昨年は家庭科の実習で作った雑巾やランチョンマットを人数分贈った。

二学期には、三年生全員が訪問する。運動会で踊った民舞や、学芸会で演じた劇を見せる。一緒に持っていく農園の野菜は、五年生が育てた大根と六年生が育てたサツマイモである。大根を手にしたお年寄りは、本当にうれしそうに受け取ってくれる。施設の指導員の方の話では、普段は見せない表情を、たくさん見せてくれるということである。

 

3 訪問内客の検討

本校は、平成九年度と一〇年度の二年間、東京都教育委員会より「東京の教育21」ボランティア教育推進校に指定された。その研究を進める中で、「恵泉ホーム」の訪問についても、いくつかの視点から検討を加えた。

子どもたちが演じるだけではなく、一緒に

 

 

 

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