やって楽しんでもらう、農園で取れた作物だけでなく、子どもたちが学年の話し合いで決めた、手作りのプレゼントを加えたことなどである。
4 子どもたちの反応
「よく動かない手なのに、一生懸命手を動かして茶つみの歌の手合わせをしてくれました、この時、心がつながったなと思いました」
「手が不自由なので、僕がおばあさんの手の代わりをしました。おばあさんの手はしわだらけでした。きっといっぱい働いたんだね」
「ジャガイモを渡したら、おじいさんは目をキラキラさせて、涙ぐんでいました」「みんながんばって生きているんだ。私もがんばるぞと思った」
このような子どもたちの感想に接すると、普段高齢者と接する機会の少ない子どもたちにとって、貴重な体験の場だなとつくづく実感する。三年生で一度全員が訪問し、四年生以上で代表委員になると、再度訪問する。継続していることが子どもたちの意識を高めている。
5 今後の課題
高齢者施設の訪問に加えて、地域の高齢者との交流もしようと、運動会や展覧会への招待状を届ける活動をした。民生委員の方の力を借りて、高学年の子どもたちは一軒一軒訪ねて、招待状を届けて回った。
このように結び付いた人たちと、日常的に交流していくには、どうしたらよいかが課題である。交流給食、伝承遊び、お話を聞く会、一緒に遊ぶ会などの案が検討されている。子どもたちとの話し合いを通し、子どもたちの発想を生かして実現させていきたい。