きれいな花を咲かせるのは、あなた
三鷹市の市民会議は三鷹市の歴史の中で生まれ、育ってきた。どこかのまちに直輸入してもそれで定着するとは思えない。あなたのまちには、あなたのまちにふさわしい市民参加の方法があるに違いない。とりあえずは、今あなたのまちがどのように介護保険事業計画を策定しようとしているのかを確認してみよう。法第一一七条五項を根拠に、住民参加型の計画策定委員会を設置し、当事者としての公募住民の参加を提案しよう。計画策定過程における関連情報の開示・公開、策定委員会の完全な公開を提案することも大切である。
介護保険に係る恒常的な住民参加組織として、「介護保険運営協議会」を実現させるのもひとつのアイディアである。もちろん公募の被保険者を入れてであるが、この「介護保険運協」で事業計画を議論するほか、介護保険特別会計の予算・決算、介護保険運営上の重要事項等を審議する。そしてオンブズマンを持っていない市町村では、この「介護保険運協」にオンブズマン機能を持たせる方法もあるだろう。
介護保険はけっしてバラ色ではない。それはまだ花の球根でしかない。どのように肥料を施し、水を与えるのかできれいな花を咲かせもするし、球根を腐らせることもある。市町村と住民が手を携えて、みごとに花を咲かせることができるかどうか。それを決めるのはあなたである。
(*)第一号被保険者・・六五歳以上の者
第二号被保険者・・四〇歳以上六五歳未満の医療保険加入者