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学校ボランティア

 

 

地域のお年寄りと交流の中で、思いやりの心を育てる

埼玉県桶川市立川田谷小学校 教諭 岡田 恵子

 

近年、核家族化が進み、祖父母や近所のお年寄りとの交流が少なくなっている中で、ここ桶川市川田谷地区では祖父母と同居している児童が多く、お年寄りから地域の伝統的文化などを学ぶ機会に恵まれています。

この利点を生かし、五年ほど前から二年生の生活科「お祭りをしよう」の単元では、単に収穫祭として扱わずに、地域に伝わるさまざまなお祭りについて調べ、お年寄りからお祭りの踊りを教えてもらうという計画を立てて進めています。

お祭りの事前に、お年寄りといっしょに踊りを練習しますが、子供たちは、お年寄りの軽妙な動きを真剣に見て、一生懸命に練習します。

お祭り当日は、踊りを教えていただいたお年寄りを招待し、子供たちの手作りのお店で品物を買ってただいたり、いっしょに踊りを踊ったり、学年園で栽培したさつまいもをお年寄りにふかしていただいて食べたりと楽しい交流の時が持たれます。

この日は、お年寄りといっしょに給食を食べ、お年寄りにもはじめての給食を体験していただきます。この交流で、子供たちはお年寄りをより身近に感じ、お年寄りも楽しいひとときを過ごしてくださるようです。

また、一年生の生活科「楽しいお正月」の単元で、お年寄りに来ていだだいて竹馬・竹とんぼ・コマ・お手玉・おはじき・ビー玉・羽根つきなどを教えてもらうという活動を昨年度からはじめました。

子供たちは、グループに分かれていろいろな遊びの名人のところに移動し、遊び方やコツなどについて教えてもらいました。自分たちでは、二個操るだけでもむずかしいお手玉を、三〜四個リズミカルに操るお年寄りを見て、子供たちから思わず拍手が起こりました。お年寄りと楽しく父流しながら遊んだ貴重な時間でした。

 

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