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の活動した状況が時間預託によって記録され自己評価ができる点、そして困ったときはお互い様の気持ちをスムーズに表現できる相互扶助の精神が自然に培われることも大きな利点であると思う。現在、市民互助型団体同士の、情報交換できる団体と、受け入れる側の謝礼に基づいて遠隔地での利用も可能にしている。将来的には全国ネットで、どこの地域でも利用可能になる日をめざしたい。

また当会では、すべての分野でパソコン処理が実施されており「会員管理」から「活動管理」「実績登録管理」「精算管理」「預託管理」「チケット発券管理」「システム運用管理」「会計管理」等、九名のミセスがオペレーターとして、"マウス"を握っている。ちなみに平均年齢は五八歳。会計管理は月次決算を行い、毎月予算に対する実算を集計して公開表示も行っている。

さらに、行政との連携も積極的に図ってきた。パンフレット等も市の保健福祉部はじめ、各支所、公民館、福祉会館、介護支援センターなどに常備されている。もちろん、あくまでも市民互助としての自主独立の姿勢は貫いている。

 

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移送、食事介助、散歩…、全てのサービスは「お互い様」の気持ちから。

 

公的介護保険制度への取り組み

さて、こうした活動を行ってきた当会だが、今回の介護保険にどう対応するか、会としての方針を決めなければならない。

現在のヘルパー等有資格者は、一級二名、二級八名、三級三一名、介護福祉士四名、看護婦二名。当初、行政から二四時間体制の介護

 

 

 

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