日本財団 図書館


連載23] ボランティア団体設立・運営QgA

 

 

田中 尚輝

全国高齢化社会研究協会事務局長を経て、現在(社)長寿社会文化協会理事。又、さわやか福祉財団嘱託として組織・拡充部門を担当。主な著書に「高齢化時代のボランティア」(岩波書店)、「市民社会のボランティア」(丸善ライブラリー)

 

ボランティア・NPOのリーダーたちへ

長らくご愛読いただきましたこの連載を、今回で終了させていただきます。最後に、ふたつのことをボランティア団体・NPOのリーダーたちに贈ります。

 

解決できない「苦難」はない。「苦難」こそ、リーダーを育てる

みなさんは、毎日の日常活動の忙しさに加えでさまざまの「苦難」と立ち向かっておられることでしょう。自治体との関係かギクシャクしている、人とお金が足りない、団体の内部がうまくいかない、「介護保険法」とどう付き合えばよいのか等々。

こうした苦難から逃げないでください。こうした課題は、必ず解決できるのです。まず、このような苦難を真っ正面から課題としてとらえることができるだけで、半分解決しているといってよいのです。

そもそも人は、自分で解決できない問題を課題として設定しないのです。苦難・課題に向き合うと、その原因がわかります。それを除去していけばよいわけですから、課題から逃げずに向き合える人なら誰でも解決能力を擁しているのです。あとは「やる気」だけです。

現在成功しているリーダーたちも多くの苦難に遭遇してきました。苦難に出会える人は、社会において選ばれた人なのです。天は苦難を担えない人に、重い宿題を出すことはないのです。じっくりと苦難と立ち向かっていきましよう。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION