地道な活動を続けてきたことで支援者も徐々に増えてきた
それから三年弱。三一名でスタートした会員数も、今では一〇倍以上の三七一人となり、活動も月平均五〜六〇〇時間にまで達している。そして、当初心配された出資金にも、今日まで一銭も手をつけずに運営してくることができた。とはいえ、相変わらず、資金集めには頭を痛める日々が続いており、年三回のバザーのほか、事務所の入っているビル二階の床掃除を引き受けたり、アルミ缶集めなどを行って収入の足しにしているという。
「現在、一ケ月の必要経費は人件費も入れて月四五万円くらいかかりますが、事務手数料(二〇〇円×活動時間)や年会費二〇〇〇円、バザーなどの雑収入を全部合わせても月三〇万程度の収入にしかなりません。不足分は、利用者が前もって買ってくださるサービスチケット代金などを運転資金にしていますが、まだまだ、これでは正常な運営とはいえませんよね。でも、リフトカーやパソコンを寄付してくれる団体の協力を得ることができたり、"手術が成功して退院できたので""お蔭様の気持ちを快気祝いのつもりで"と、寄付をしてくださる方もいて。私たちのような草の根団体は寄付が集まりにくいので、会の活動を理解してくださったうえでのこうした善意は、何よりの励みです」