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シリーズ 生き方・自分流

 

 

固定観念を捨てて、自然と謙虚に向かい合ったら人が集まる魅力ある牧場ができてしまった

 

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齋藤牧場主

齋藤 晶さん(七〇歳)

 

農業をするには最悪の条件の土地といわれながら、自然というものへの気づきから発想、価値観を一八〇度転換させ、誰も思いつかなかった方法で、荒れ山での牧場づくりを成功させた人がいる。北海道旭川市の齋藤晶さんがその人である。行き詰まっても工夫して打開する彼の生きざまは多くの人たちの共感を呼び、『牛のおっぱい』というマンガ(講談社刊)のモデルにもなった。そして、自然との共生を第一に考えるその姿勢は、現代のカネ本位の病んだ社会にも一石を投じるはずだ。

取材・文/城石 眞紀子

 

 

 

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