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連載22] ボランティア団体設立・運営Q&A

 

 

田中 尚輝

全国高齢化社会研究協会事務局長を経て、現在(社)長寿社会文化協会理事。又、さわやか福祉財団嘱託としてふれあい社会づくりネットワーク部門を担当。主な著書に「高齢化時代のボランティア」(岩波書店)、「市民社会のボランティア」(丸善ライブラリー)

 

■ 市民互助型団体のマネジメント(その9)

事業計画の作り方7] 人の育て方(その5)

 

Q [駄目タイプ]の人(その2)

ボランティア活動をする上で、[駄目タイプ]とはどういうものでしょうか。(続)

栃本一三郎上智大学助教授は『介護保険法福祉の市民化』(家の光協会)において、"業界人類学的″風潮があると指摘しています。前号で解説できなかったところは、次のように述べているところです。

指導者、教育者、研究者として、不勉強、不誠実、基礎学力の不足、流行に敏感であるが根本問題に対する意識が欠如し、哲学なき実用主義、機会主義者、権威主義者となり、場合によっては曲学阿世となる。

栃本さんは、"業界人類学的"風潮に取り込まれている対象者を「指導者」=議員、首長、社協、福祉施設事業者、民生委員、ボランティア団体のリーダー、「教育者」「研究者」=大学の先生、ジャーナリスト、評論家などの多くを想定した上で、次のようにいっています。

「不勉強」=百年一日が如くに、北欧風の福祉の素晴らしさを説いて、得々としている人。

「不誠実」=わが国の国民が北欧のように国民負担率(税+社会保険料)を七〇%にもすること

 

 

 

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