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(5) 市町村保健センター

各市町村が、その住民の健康の保持増進を図るために、第一線の施設として設置しています。小児から老人までのあらゆる年齢の住民の健康についての実践の場です。子育て支援という観点では、乳児期、1歳6か月児、3歳児の健康診査などの保健活動を行っています。さらに、そこには、保健婦や栄養士等の専門職が常駐しており、住民の健康上の問題や食生活上の相談や指導を行います。また、実際の育児に有効な相談にも携わることはいうまでもありません。ときには、その場で、予防接種を行うこともあり、乳幼児を対象にした市町村が実施する保健サービスの実践の場です。保健センターの形態は、地域の実情によって様々ですが、基本的には健康診査や保健指導、先にあげた事業を行うほかに、健康増進のための色々な設備を備えたものもあります。

 

(6) 保健所

保健所には、都道府県が設置するものと特定の市や特別区が設置しているものがあります。前者においては、子育て支援としては、専門的な保健活動、広域的な保健活動を主に行うことになっています。例えば、未熟児訪問指導、障害児の療育指導、慢性疾患の子どもの指導等が実施されています。基本的な保健サービスは、市町村が行い、その場所として保健センターが中心となります。しかし、保健所は、その管内の幾つかの市町村の住民の健康増進の基本的な方向性を示すという役割をもっており、いつも住民の健康に関しては支援できるようになっていることはいうまでもありません。一方、後者の保健所は、市全体の保健の実践の場として位置付けられており、健康診査や保健指導を行い、育児指導に応じ、さらに県の保健所と同じ業務を行っています。

 

 

 

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