言葉でその方法を誘導、軽く手を添えたりして、努力の成果を大人も一緒に喜び合います。ほめられたり、自分でできた喜びを知って着脱への意欲を感じ、徐々にその方法を獲得していきます。
1歳半から2歳位になりますと、食事や洋服の着脱の時、歩くのも「ひとりで」と、大人の手をいやがることが多くなります。自分でしたいという子どもの気持ちを押さえ、つい時間がかかる、面倒だから、まだ可愛いからと大人がしてしまい、子どもに経験させないでいると、子どもは着せてもらえるものと思って、自分で着る意欲も育っていきません。
無理な要求は、失敗ばかりしてやる気を無くしてしまいます。子どもが着た姿がおかしい、下手だと笑ったり、着ることができないで叱られたりしていると、不快さやあきらめから自尊心が傷ついて反抗的になって、拒否するようにもなってしまいます。
小さなことでも子どもの自発的な行動を待って認め、親も喜び合う、また大人が丁寧に着脱を手伝ってあげるなどで、子どもの意欲や着脱の力は養われます。