話すことを最後まで、穏やかにゆっくりと待って聞いてあげることが大切です。心理的圧力から解放され、話せた喜び、わかってもらえた喜び、満足感、達成感などを感じ、心も安定すると、話すことに自信がでてきます。
一般的には、周囲の人のかかわり方や配慮のなかで自然と減少していきますが、症状の悪化や長期にわたる場合は、母子関係や家族関係等の背景も考えられるので、どもることの症状を含めて専門機関に相談するのも方法です。
(5) 早口
「えっ」と聞き返すと始めから言い直し、せっかちに早口で繰り返す子がいます。あれもこれもみんな話したい、話を聞いて、聞いて…と話すことに精一杯な感じを受けます。話を聞いてもらえないといけないから、早く言わないとまた言えなくなるから、こちらを向いてと心が超特急のようです。
兄弟が多くて賑やかに会話が飛び交うとき、自分も仲間に入りたい一心で、早口になってしまうこともあります。
話したい事があるということはとてもステキなことです。心も知能も活発に働いている子です。その子の目を受け止めながら、ゆったりと落ち着いて静かに終りまで話を聞いてあげることです。そうすると、あせる事も早口でしゃべる事もなくなります。
また早口で話す家族がいて、特におかあさんが早口のときは、その子どもも同じようなことが多いようです。