5] 相談員の資質向上
相談員は、研修会への参加、参考図書による自己啓発など常に相談に関する知識及び技術の修得向上に努めなければなりません。また、一般的に相談活動にはスーパーバイザーが必要ですが、相談員は、保育所内外から相談についての適切な助言指導が得られない場合、自己満足とマンネリズムに陥りやすいこと、不手際な相談がかえって問題を大きくしてしまうことのあることなどを自覚する必要があります。
保育所内で、関係職員により事例検討などを行うとともに、他の専門相談機関等との連携のもとで、適当な人を得て、助言指導を受けられることか望まれます。
6] 広報
保育所にあげる「子育て相談」は、地域にあげる身近な相談窓口であるといっても、その存在が地域住民に周知されていなければ意味がありません。
したがって、保育所の相談事業についての広報が必要ですが、その方法としては、看板を出すとか、案内パンフレットを作成し、配布するとか、市町村の広報紙を利用するとか、それぞれの地域の状況に応じて工夫する必要があります。
なお、相談ケースを適切に取り扱うことにより、自ら生ずる理解や信頼が、目に見えない広報活動となっていることにも留意しましょう。