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5)布団

保育園(所)の布団は、レンタル式と持参式があるようである。子供の場合は、幸いレンタル式。月にレンタル料を少し払うが、布団の洗濯から消毒まで、一貫して園が責任をもってい管理しているので、とても安心である。一方、布団(掛け布団と敷布団)を持参し、月に2回ほど各自が持ち帰ることになっているところもある。保育園(所)に子供を預ける親はほとんど共働きで、忙しいため、かなりの負担になると思う。また、保育園(所)の布団の洗濯(ドライクリーニングを含め)は、どの家庭にも月に2回可能なことなのか、また忙しい日や雨の日はどうなのか、それに消毒(衛生)面では、どの程度保障されるかは、非常に疑問に思う。恐らく子供のために、各家庭が自分で責任を持って布団の清潔さを管理するということであろうが、子供の健康を第一に考えた場合、布団のレンタル方式は、もっとも合理的ではないかと思う。

 

6)保育園(所)と幼稚園

日本の保園育(所)では、0才児〜5才児(小学校入学までの期間)まで預けられる。中国では、基本的には、0才児〜2才児までを「保育所」に、3才児〜5才児までを、小学校の入学準備期間とされている「幼稚園」に入れることになっている。したがって、年齢から見れば、日本の「保育園(所)」の後半は、「幼稚園」(日本・中国にもかかわらず)と重なっており、ある意味では同一視することもできる。

まだ日本の「幼稚園」体験はもっていないが、中国の事情とあまり変わらないと思う。ただし、「幼稚園」の年齢になって、日本の「保育所」に引き続き在籍している場合は、日本と中国では多少事情が違うように思う。中国の「幼稚園」のイメージが念頭にあるためか、戸惑いを感じている人が少なくないのも事実である。

友人の子供Mちゃんが5才になり、小学校入学を目前に控えているが、同年齢の幼稚園児に比べると、極力に基本的知識の不足を感じてならない、と非常に不安そうである。

ある幼稚園の先生にこの話をしたところ、保育園(所)は厚生省、幼稚園は文部省の管轄であるため、保育園(所)では、特に入学のための基礎知識を教えなくてもよいということを教えてもらった。

 

 

 

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