幼児教育における多文化理解
1 はじめに
1)目的
2)多様性ということ
3)幼稚園、保育園に在籍する外国人幼児の数
(1)外国人登録の不備で入園を拒否される子ども
(2)地方による入園子ども数の格差
2 幼児教育における真の多文化理解
─その理念と必要性
1)多文化教育の理念と実践
(1)異なっているところを明らかにし認めること
(2)同じところもたくさんあることを明らかにする
(3)「違い」に端を発した子どものいさかいには毅然とした態度で
(4)正しく多様性とかかわり、多様性の大切さを伝える
2)多文化教育の必要性
(1)幼児期からの多文化理解教育は逆効果?
(2)何げないおとなの言動をしっかり受けとめる子どもの心
(3)双方の子どもに残す心の傷
(4)みずからを問い直す保育現場の保育者たち
(5)保育者の努力だけでは済まされない問題―多忙すぎる保育者たち
(6)国籍がわかるとかわいそうだから─園にも残る古い体質
(7)地域住民への多文化理解の必要性
(8)忘れがちな母語および文化
3 保育現場での外国人の子どもと保護者の姿、保育者の望ましいあり方
1)外国人の子どもへの保育者の望ましい対応方法
(1)子どもの不安
(2)保育者は子どもの信頼を得るところからスタート
(3)子どもの要求を察知する努力と深い配慮
(4)子どもの背後にある文化を他の園児たちと大切にする心
2)外国人の保護者の姿と望ましい対応方法
(1)孤立する不安、情報の欠如
(2)偏見・差別の目との戦い
(3)日本文化の押しつけに戸惑う保護者
(4)保育者は保護者と仲よしになること─頼られる存在に
(5)保育者は生活基盤への配慮も必要
(6)保護者に必要なことは伝える努力を
3)保育者自身の持つ不安とその解消法
(1)園全体の協力が必要
(2)のんびり構える心の余裕
(3)保育者に要求される国際性
4 保育現場での諸問題と解決策─具体例とその対応
1)言葉の壁:コミュニケーションの欠如
(1)子どもに日本語を習得させるための保育者の心得3か条
(2)保護者との対話を成功させる法5か条
(3)園の制度の理解を促す3か条
2)食習慣と育児習慣の違い
(1)楽しい食事提供のための5か条
(2)育児に関する留意事項5か条
3)衛生面と病気に関して
(1)衛生面での心構え3か条
(2)病気に関する留意事項4か条