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〔パネリストからの助言〕

萩原元昭先生

外国人の幼児をもつ保育園の問題はコミニケーションのとり方、人間関係の築き方である。保育者は外国人の親や子供がいたら保育を見直す良い機会だと、とらえていったらスムースににコミニケーションがとれると考えられる。王さんは夫は何も手伝ってくれないとありましたが、これは私たち日本の男性に向けられた課題のようなもので、男女平等と言われているがまだまだ男性優位の日本です。小さい時から年令の差、人権の差、男女の差をなくす考え方をして行くことが大切である。

鄭さんは知らない事があったら教えて欲しいと有りましたが言葉が通じない時は手引き書を利用したり、相手国の知っている言葉を使ったりして努力してみることです。鯨井さんは挨拶の方法も自然なかたちですれば良いことで、習慣、言葉は大切にして下さい。日本の教育の現状は画一教育にあると言われ、今迄は園や先生に子供が適応していたが、これからは保育者が子供にどのように関わっていくかが大事なことである。子供の心理的要求を受け止め、自立するように援助していかなければならない。お互いの文化を認めたうえで、日本の良いところ、外国の良いところを学んでいくことである。

 

テリー・スザーン先生

外国人の保育について、親や子供にどのようにサポートし、日本の文化を教えていけるかということと外国人の考え方、異文化を理解しなければならない。外国人は日本に来て受け入れてもらおうと自国の習慣や文化を一部すてる努力をします。それぞれの国の良い文化は保持し園でも子供や保護者に国によって挨拶の方法が違うことを知ってもらう事が大切です。これからの子供達は国と国との重要な懸橋になるので、誇りを持って両国の文化を大事にして下さい。保育園でもお互いの文化が理解できるよう努力してください。

 

〔まとめ〕

これからは預かる側、預ける側の契約をしっかりしてトラブルが起きた時に対処できる様にしておくことが信頼と信用につながっていくとおもわれる。また、環境や文化の違いを認め園での役割、家庭での役割を踏まえて、保育現場で国際化社会に向けての子育てをして行くことが大きな課題である。

 

 

 

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