地域でともに生きるI・II
国立三瓶青年の家 主任専門職員 塚田 幸司
専門職員 室坂 和彦
1 事業のねらい
社会は、いろいろな年代層や立場、また個性を持った人が集まって成り立っている。現代社会において、その人と人とのつながりが希薄になり、社会的に弱い立場の人が孤立しがちになったり、世代感の断絶がおこっている。
『地域でともに生きる』では、自分たちが地域の中での存在を強く感じるとともに、立場や年代を越え心のつながりをつくることを主眼におき、あたたかい地域社会の育成を求めて事業をすすめた。
2 事業の概要・展開
(1)地域でともに生きるI
1] 主旨
心身に障害を持つ子どもと保護者、そして指導者がともに生活し、野外活動を行い、共通体験を有する中で、お互いの理解を深め、 ともに生きる意識、態度を伸張する。
2] 日程
7月26日(日)
11:00 受付・開講式
13:00 子どもたち
選択活動 自然散策
スポーツ活動
創作活動
保護者・指導者
公開講演 小林繁市先生
(伊達市地域生活支援センター所長)
演題「地域でともに生きる」
19:00 参加者交流
意見交換
7月27日(月)
9:00 自然散策、登山
11:00 閉講式
3] 事業の配慮事項
ア 知的障害を持つ子どもたちを預かる各学級・サークルとその家庭が一同に集まることに併せ、多くの他団体との交流の場において、子どもたちの動揺ととまどいがないように配慮した。
イ 自然観察、登山においては、子どもたちの予期せぬ行動を視野に入れ、安全確保を最優先とした。
ウ より多くの地域の人達の理解を得るために、講演は公開とし、また参加者からのより多くの思いを引き出すため意見交換の場を多く設定した。
4] 協力体制と役割
ア 企画・運営には職員3名(内1名は看護婦)で実施し、他の職員には趣旨・内容・参加者の特性等の情報を周知し協力体待を施した。