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3 『吉田町自興学寮』の概要・展開

(1)事業の概要

1] 趣旨 異年齢の子供が家庭から離れて、当センターで共同宿泊生活をしながら、学校へ通学することにより、自己の甘えや依頼心を断ち切り、自立心を高めるとともに、好ましい人間関係の在り方を会得することを目指す。

2] 主催 当センター、吉田町教育委員会、 吉田町立宮小学校

3] 期間 平成10年7月4日(土)〜7月8日(水) 〔4泊5日〕

4] 場所 当センター

5] 対象 吉田町立宮小学校の4〜6年生の希望者(20人)

6] 日程概要 4ページの日程表を参照

7] 指導者 当センター職員、吉田町教育委員会社会教育主事、宮小学校教諭ほか

8] 交通手段 当センター及び吉田町のバス

9] 参加費 1人当たり5,500円

(2)事業の展開に際しての留意事項

本事業の実施に当たっては、当センターと吉田町教育委員会並びに吉田町立宮小学校とで、日程や活動内容・場所、役割分担等についての共通理解を図った。具体的には、次のとおりである。

1] 子供の自立心を育て親の子離れを図るため、子供に対して身体的・精神的健康状態に支障がない限り、家庭と連絡しないように指導する。

2] 自分の身の回りのことはもちろんのこと、集団の中での役割について、責任を自覚し、自ら考えて実践できるような指導・ 助言を配慮する。

3] 学校生活に支障がないよう宿題、予習・復習の時間を設定する。

4] 参加者相互の仲間づくりの時間を設定する。

5] 自然とのふれあいや郷土教育等の時間を設定する。

6] 通学の送迎はマイクロバス等を利用するが、学校までの送迎とせず、往復それぞれに約lk血の徒歩通学区間を設定する。徒歩通学は、通学班とそのリーダーを決めるなど交通安全に留意する。

 

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行って来まーす!

 

7] 生活指導等は、当センター職員及び吉田町教育委員会社会教育主事が行う。

8] 入・退寮の送迎については、原則として保護者が行う。

9] 入寮式と退寮式には、できるだけ保護者も参加する。

 

4 成果と課題

(1)成果

本事業参加者は、当センターを生活の拠点としながら通学するもので、午前6時に起床して集団で登校し、1日の学校生活を終えて午後5時過ぎに帰ってくる。その後、宿舎の清掃、夕食、入浴、洗濯、夕読み、相互学習、「静思」、係活動と一日のスケジュールを終えて、午後10時には就寝するという規則正しい生活体験をする。

 

 

 

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