8] お別れ夕食会
*部屋割り毎にテーブルにつき、5日間を振り返ったり、楽しかったことを話したりした。
9] お別れの集い
*通学キャンプで一番心に残ったことを作文に書いた。
(3)事業の展開に際しての配慮事項
1] 参加者が小学校4年生からなので健康観察を毎就寝前、毎起床後ときめ細かく行うようにした。
2] 異学校異学年によるグループ構成での宿泊としたので、児童が集団生活に不適応になったり、ホームシックになったりしないようにボランティアが児童と共に宿泊をし、様子を見ながら必要に応じて相談にのるようにした。
3] 男女1回ずつではあったが、「ざこ寝」体験をさせ、より多くの人と寝る楽しみを味わわせるようにした。
4] 規則正しい生活のリズムを確立させるため、ボランティアが生活をともにじながら食事、入浴、就寝等の生活指導を行うようにした。
5] 1日の活動終了後、毎日、職員とボランティアがスタッフミーティングを行い、個々の子供たちの情報を共有化するとともに、子供たちへの対応を連携して取り組めるようにした。
(4)事業の企画から展開における個人又は団体等との協力体制と役割について
1] 児童の参加奨励について
実行委員会での協議をもとに、町教育委員会、学校、PTAが一体となって児童の参加奨励を行った。
2] 児童の送迎について
国立磐梯青年の家と町教育委員会(公民館)が協力して児童の送迎にあたった。
3] 児童の生活指導について
児童の集団に入り、直接的に生活指導にあたるのは、職員よりも児童に年齢の近いボランティアがあたるのがより効果的であると判断し、職員→ボランティア→児童の生活指導システムを設け指導にあたった。
3 評価と展望
(1)参加者のアンケートの結果と考察
本事業の開始時と終了時に質問紙により事前、事後のアンケートを行い以下のような結果を得た。
1] 生活習慣に関して(表2)〈1-1〜1-5〉
(事前調査では、普段の生活でどの程度できているかを聞き、事後調査では通学キャンプ参加中の生活でどの程度できたかを聞いた。)
全ての項目において、事前調査より事後調査の方が「自分でできた」と答える参加者が多かった。特に事前調査と事後調査を比較してみると、「自分で起床できる」、「ほとんどできる」と答えた参加者の合計が55.9%から83.1%に増加し、また「自分で布団整理をすることができる」、「ほとんどできる」と答えた参加者の合計は、63.2%から98.5%に増加した。
5泊6日の青年の家での集団宿泊体験により「自分のことは自分でする」といった基本的な生活習慣が身に付いたものと考えられる。