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この日はあいにくの雨で、野外での活動は早めに切り上げざるを得ないものもあったが、それぞれの内容が充実したものであったことは、アンケートからも察せられる。

夜には、午後の活動体験班に分かれて「ボランティア活動体験のまとめ」を行1った。

最終日には、青年の家非常勤講師の田邊了一先生による「ボランティア活動に活用できるレクリエーション」と題しての講義・実技が行われた。その後、各活動体験班の代表による発表が行われ、無事全日程を終了した。

(2)事業の展開に際して(配慮や苦労したこと)

今年度は明石海峡大橋が開通(平成10年4月)したため、受講者の方には主として高速バスで福良バスターミナルまで来ていただくこととしたが、バスの本数に限りがあり混雑が予想されたので増発便を依頼するなどで対処した。

「ボランティア活動体験」においては、5つのコースからの選択制としたが、受け入れ側の人数制限もあり、第1希望にならない生徒も多数いた。その結果、希望通りのコースを選べなかった生徒においては、期待はずれの感があったことは否定できない。

(3)事業の企画から展開にあたって

このセミナーを展開するにあたり、5つのコースを設けた「ボランティア活動体験」においては、阿万婦人会の方々・「すいせんホール」職員の方々・南淡町グラウンドゴルフ協会といった各分野の方々からご協力をいただいた。

 

4 評価と展望

(1)「ボランティア活動体験」参加生徒の感想

1] 青年の家ボランティア

ア 使う人が使い易いよう、また気持ちよく使えるようにと思いながら作業をした。

イ 自分たちも次の人のために、きれいにものを使おうと思った。

ウ 大変だったが、一つのことをすると見ず知らずの人と仲良くなれた。

エ 自分から進んで、また身の回りの小さいことから、出来ることをすればいいと思った。

オ ボランティアの価値観を見直せた。

2] 花いっぱい運動

ア 雨が降っていたので、とてもやりづらかった。それにもかかわらずみんな一生懸命頑張っていた。植え替えた後はとても綺麗に見えました。

イ ボランティア活動で花を植えたのは初めてのことで、どうするのか不安だった。

淡路島には至る所に綺麗な花が植えてあって、その一部に自分の植えた花があるのはうれしいです。

ウ 咲いている花をただ単に“綺麗だな”と思うことはよくあるけれど、それは育てている人がいて、植える並び方とか色の配列などあり、もっと奥を見ようと思いました。いい体験ができたと思います。

3] 特別養護老人ホーム訪問

ア ベッドメイキングをするのは、思ったより時間がかかり大変だった。

イ 細かな部分が抜けてしまうと、大きな問題を引き起こす危険性があることが分かった。

ウ おじいさん・おばあさんの「ありがとう」の言葉がとても嬉しかった。

エ 話しかけるのに勇気が必要であったが、それに応えてくれたことが嬉しかった。

 

 

 

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