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高校生ボランティア活動セミナー

国立淡路青年の家 専門職員 寺本 公

 

1 はじめに

この事業は、当青年の家の主催事業“ボランティア養成に関する事業”の一つで、今年で7年目を迎える。従来1泊2日であった日程を昨年から2泊3日とし、より中身の充実した事業となった。

 

2 事業のねらい

ボランティアは、身近なところから課題を発見し、活動を通して新しい世界と出合い、失敗や成功体験を繰り返す過程で多くのことを学んでいる。このような豊かな学びの世界を知るきっかけをつくるため、ボランティア活動の基礎的な理論と技術について学習する機会を提供した。

 

3 事業の概要・展開

(1)事業の内容

まず初日に、山田県立大学助教授 森法房先生より「ボランティアの活動のすすめ」と題して講演をいただいた。愛称“熊さん”と称し、ウクレレ片手に、先生のボランティア活動に対する考え方を、体験談を交えながら分かり易く語られた。

2日目午前は、「ボランティア活動のメニューづくり」と題して、兵庫県ボランティア協会の海士美雪先生による講義と実技が行われた。

午後には、「ボランティア活動体験」として、

 

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「ボランティア活動のメニューづくり」

 

1]青年の家ボランティア 2]花いっぱい運動 3]特別養護老人ホームにおける交流 4]お年寄りとグラウンドゴルフ 5]環境美化運動 の5つの選択制のコースを設けた。

1]の「青年の家ボランティア」は、当青年の家のグラウンドの倉庫、管理棟、野外炊飯場の整理・整頓を行うプログラムである。

2]の「花いっぱい運動」は、所内のつどいの広場の花壇に花を植える作業である。

3]の「特別養護老人ホームにおける交流」は、町内にある特別養護老人ホーム「すいせんホール」に出向き、利用者と屋外散歩・ゲーム等をして交流をした後、入浴整容、リネン交換や車椅子・ポータブル等の清掃をするプログラムである。

4]の「お年寄りとグラウンドゴルフ」は、高校生達がお年寄りにグラウンドゴルフのルール等を指導してもらった後、一緒にプレーするプログラムである。

5]の「環境美化運動」は町内の道路脇のゴミや空き缶拾い、吹上浜の清掃を行いながら 環境保全について考えるプログラムである。

 

 

 

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