6] 地下貯水池(イエレパタン・サルヌジュ=地下宮殿)
イスタンブールの旧市街にある地下貯水池の一つ。現在は市役所の貯水施設として管理されている。広さ9,800m2、地面からの深さ8m、386本ものコリント式列柱がある。4世紀から6世紀のコンスタンティヌス帝からユスティニアヌス帝の頃に作られた。ビザンティンからオスマン時代にかけて、ここは周辺地域の主要な水瓶となっていた。内部に入ると足下の渡り廊下には池のように水がたまり、空気がひんやりと冷たい。水中には観賞用の金魚や鯉がたくさん泳いでいる。列柱の間に照明が施され、音響効果も効いている。喫茶コーナー、土産物店等があり、定期的にコンサートも開かれている。
一番奥にメデューサ(伝説に言う、見たものをたちどころに石に変えてしまうという怪物)の巨大な頭部が柱の基部として使われている。
7] ボスポラス大橋
1973年に長さ1,074mの第一ボスポラス大橋が完成し、ヨーロッパとァジアが直結することとなった。更に1988年5月には第一ボスポラス大橋の北5.5kmの地点に第2ボスポラス大橋が建設された。この橋は日本の資金援助と技術により完成し、長さ1,090m、世界の長大橋の中でも第6位め規模である。この橋は、近代科学技術の所産で、重要な観光資源となっており、ボスポラス海峡クルーズでも、日本の協力で建設されたことが観光客に案内放送されている。
自然資源としては、黒海とマルマラ海を結ぶボスポラス海峡やマルマラ海とエーゲ海を結ぶダーダネルス海峡がある。これらの海峡は世界各国の船舶が通過する海上交通の要衝ともなっている。海峡を通過する船や背景としてのイスタンブール市街が一体となって見事な景観を作り出しており、ボスポラス海峡クルージングもイスタンブールの重要な観光資源となっている。
8] ボスポラス・クルーズ
ボスポラス海峡沿いの見所を海からクルーズ船に乗って眺めるのが、イスタンブール観光の目玉のひとつである。旧市街のエミノニュ桟橋から黒海近くのアナドル・カバウまでをボスポラス海峡のあちこちの町に寄りながら行く観光船でのクルーズだ。
イスタンブールを取り囲む海の流れは、黒海からボスポラス海峡を経てマルマラ海へ注ぐ。マルマラ海からダーダネルス海峡を通り、水はエーゲ海今と至る。ボスポラス海峡の長さは30km、幅は最も狭いところで760m。この海峡は国際海峡となっており、管理のみをトルコが行っているもクルーズでの見物スポットには以下の様なものがある。
アジア側
1) ドイツ領事館
2) 第2ボスポラス大橋とルメリヒサール(要塞)
メフメット2世が建てた要塞。1453年のコンスタンティノープル戦に備え4カ月で作られた。
3) 軍学校 2つの尖塔を持つ白壁の建物。