技術課題1 遠近問題
遠近問題とは:
*GPSからの信号は、GPSとユーザの距離が約20,000Km離れていることから、ユーザはユーザの位置に関わらずほぼ一定の電力でGPS信号を受信できる(変動範囲は数dB程度である)
*しかしシュードライトとユーザの距離は、GPSとユーザほどには離れていない為、受信電力は20Log(ユーザとAPLの間の距離)に比例して変化する。
例えば、APLとユーザの距離が0.01NMから20NMまで変化すると約63dBの変動となる。
*このために、ユーザがAPLに近づくにつれて、過大なAPL信号と微弱なGPS信号の合成によってユーザでの信号対雑音比が劣化して精度が悪くなる
遠近問題の解決案として:
*周波数のオフセット:GPSの周波数と異なった周波数を割り当てる。
しかし、ユーザは異なった受信機のフロント-エンドを必要とし、コスト高、APL用の周波数割り当て、周波数間バイアス等の問題を新たに抱えることになる
*長周期コードの選択:C/Aコード(1.023Mbps、1msの繰り返し)からPコード(10.23Mbps、1週間での繰り返し)の様な長周期コードの選択でGPSとの相関損失を最小にする
*信号のパルシング化:CPSの様に連続的に送信するのでなく、パルス的にAPL信号を送信する
RTCAの検討状況:信号のシュードランダムパルシング化とPコードの複合
によって遠近問題解決を図るべく検討されている
なお、シュードランダムパルシング化とは一定の繰り返しレートによる隣接周波数での受信機ロックを防ぐためにパルスの繰り返しをランダムに、かつ、平均のデューティを数%にすることを意味している