3.3 シュードライトの技術課題
シュードライトは、地上に置いたGPS衛星の如く、ユーザ(機上GPS受信機)に対しもう一つの測距信号を与えることにより、ユーザ測位精度並びに利用性の向上を図る装置である。
しかし、20,000km彼方のGPS衛星の信号と、わずか数十kmから着陸時の数百mにあるシュードライトの信号では、ユーザGPS受信機にっては大幅に異なった信号性質となる。
また、厳しい安全性を確保しなければならない実運用に向けては、様々な見地からの評価や検証すべき技術課題がある。
システム的な課題例としては、
・必要とするシュードライトの数量
・空港内におけるシュードライトの配置
・航空機進入姿勢と機体アンテナ取付位置及びシュードライト受信性能との整合性
・機上受信機の変更が最小で済むためのシステム検討
等が挙げられる。
シュードライト自体の課題とその解決策について、次頁以降に概略を示すが、項目だけを以下に示す。
・技術課題1 遠近問題
・技術課題2 マルチパス問題
・技術課題3 シュードライト送信偏波面の選択
・技術課題4 GBASシステムと対流圏遅延
・技術課題5 GPS信号との整合性
本シュードライト開発は、以上の様な技術課題の評価・検証を行うものである。さらにその開発結果は、今後ICAOで審議される高カテゴリー精密進入の国際技術標準作成の評価・検証情報としてICAOに提供し、技術基準作成促進の国際貢献を行う事も考慮している。