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5.3 評価試験計画

 

5.3.1 評価試験の目的

平成11年度以降に実施が予定されている評価試験では、地上オペレータ室に設置した地上評価装置1と試験用ヘリコプタに搭載した機上評価装置2との間で平成9年度に調査・検討した空地データリンク・アプリケーションを試験運用することで下記の2つの評価を行うことを目的としている。

 

(1) 現状の通信ハードウェアの能力評価(通信要件の明確化)

現状の通信ハードウェアでどの程度のサービス(空地データリンク・アプリケーション)を小型機運航に対して提供可能であるかを明確にする。具体例としては通信ネットワークの性能を伝送速度のような抽象的な数字ではなく、「どの程度の気象画像をどれ位の頻度で送信可能であるか」といったアプリケーションレベルで表す。

 

(2) 将来の地上支援システムへの機能要件洗い出し(アプリケーション有効性の評価)

試作した空地データリンク・アプリケーションは小型機運航者を満足させるものではない。各アプリケーションの有効性を評価することで将来の地上支援システムを構築する際の機能要件の洗い出しを行う。

 

1 平成10年度に詳細設計、開発、動作確認テストを実施する予定。

2 平成10年度に改修設計、平成11年度に改修、動作確認テストを実施する予定。

 

 

 

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