(1) ACARS通信部
アップリンク受信したメッセージに対し、メッセージ内の機体識別番号から、自機に対するメッセージかどうかを判定し、自機に対するメッセージでない場合は破棄する。
自機へのアップリンクメッセージの場合、メッセージラベルを識別し、気象情報提供に用いるClラベルの場合には、アップリンクメッセージをデータ処理部へ出力する。
(2) データ処理部
(a)データ受信時における処理
気象画像情報はマルチパケットでアップリンクされるため、最初のパケットか中間パケットか、最後のパケットかの判別をした上でデータを1まとめにする。1まとめになった気象画像情報の画像データ長分について、画像データからCRCを計算して求め、データフォーマット内のCRCと比較する。この時点で、正常異常を問わず、CRCエラー発生の有無と気象画像情報内のデータを記録する。
該当する処理はPCMCIAデータ入力処理、CRCチェック処理、記録処理である。
(b)データ表示部への送信時における処理
フォーマットチェックが正常であれば圧縮解凍処理を行ない、フォーマット変換した上でデータ表示部へ送信する。
該当する処理はフォーマットチェック処理、圧縮データ解凍処理、フォーマット変換処理、シリアルI/F出力データ処理である。
(3) データ表示部
(a)情報受信の喚起音出力における処理
データ処理部からのデータ受信時には喚起音を発生させる処理を行う。
該当する処理は、入出力制御部のデータ受信処理、演算制御部の喚起音出力処理である。
(b)受信データの管理
データ処理部から受信したデータをデータ中の観測時刻とデータ種別を基に広域・狭城データに分け、更に観測時刻にしたがって最新・1つ前・最古の3つの情報を管理する。既に3つの情報を保持している状態で更に新しい情報を受信した場合には、観測時刻の最古のデータを削除し格納管理する。但し、観測時刻の同じデータがすでに存在する場合はそのデータのバッファを上書きする。
該当する処理は演算制御部の時系列管理処理である。
(c)気象画像の描画時における処理
地図は地図描画部により、イメージメモリ(地図メモリ)とよばれる左上と右下の緯度・経度の座標で囲まれた領域として管理され、その中で標高や河川等が描画される。