図2.9 コード相関のカーブとピーク検出方法
このような方法により、図2.9 b)のように正しい相関のピークを推定することが出来る。 いまマルチパス成分として直接波と比べて、キャリアが同位相で6dBレベルの低い信号が0.5チップの遅れで受信できた場合を考える。このとき、相関のカーブは図2.10に示すように直接波とマルチパス成分それぞれによる相関カーブを加えたものとなる。
このような方法により、図2.9 b)のように正しい相関のピークを推定することが出来る。
いまマルチパス成分として直接波と比べて、キャリアが同位相で6dBレベルの低い信号が0.5チップの遅れで受信できた場合を考える。このとき、相関のカーブは図2.10に示すように直接波とマルチパス成分それぞれによる相関カーブを加えたものとなる。
図2.10 マルチパスの影響を受けた相関カーブ
図は直接波とマルチパス成分が同位相を持っている場合の例でこのとき疑似距離は実際より増加(推定したピークが実際より右に位置する)する。マルチパス成分が逆位相の場合は、マルチパス成分の位置は同じであるが、マルチパス成分の相関カーブが上下逆転し、結果的に疑似距離は実際より短縮される。 直接波とマルチパス成分で合成された相関のカーブは、ピークの位置は変化していないにもかかわらず、Early、Lateの相関出力が等しくなる点から推定した相関のピークは図上では右方向(時間的に遅れる→擬似距離がより大きい)へずれており、このずれがマルチパス成分による擬似距離観測誤差となる。
図は直接波とマルチパス成分が同位相を持っている場合の例でこのとき疑似距離は実際より増加(推定したピークが実際より右に位置する)する。マルチパス成分が逆位相の場合は、マルチパス成分の位置は同じであるが、マルチパス成分の相関カーブが上下逆転し、結果的に疑似距離は実際より短縮される。
直接波とマルチパス成分で合成された相関のカーブは、ピークの位置は変化していないにもかかわらず、Early、Lateの相関出力が等しくなる点から推定した相関のピークは図上では右方向(時間的に遅れる→擬似距離がより大きい)へずれており、このずれがマルチパス成分による擬似距離観測誤差となる。
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