I.5.1.3.1.1 Mビット処理は、DATAパケットのフォーマットを変更する場合に使用するものとし、ISO 8208標準に記載の仕様に従って実施する。Mビット・シーケンスの処理は、チャネルに応じて適用するものとする。1に設定したMビットは、ユーザ・データ・フィールドが後続のDATAパケット内まで続いていることを示す。
I.5.1.3.1.2 VDLモード3のDATAパケット送信時にXDCEインタフェースのパケット・サイズがDTE/DCEインタフェース上で使用しているものより大きい場合、パケットは可能な限り、Mビットの指令どおりに結合するものとする。XDCEインタフェース上のパケットサイズがDTE/DCEインタフェース上で定義されたものより小さい場合は、パケットを断片化して、Mビット・アセンブリを使用する小さい方のVDLモード3パケット内にはめ込むものとする。
I.5.1.3.1.3 あるパケットがMビット・シーケンス(Mビット=1)内に充填され、かつ、それ以上のパケットが内蔵されている場合、そのパケットは後続のパケットと結合する必要がある。Mビットが1つのMビット・シーケンスの終了を示す場合、このSVC(部分的パケット)用に定義した最大パケットサイズよりも小さいパケットのみを許可するものとする。受信したパケットが1に等しいMビットを持つ最大パケットサイズよりも小さい場合、 ISO 8208に規定のとおりリセットを生成しなければならない。
I.5.1.3.1.4 勧 告
転送遅延を減らすためには、完全なMビット・シーケンスを受取るまでフォーマット変更を遅延するよりはむしろ、Mビット・シーケンスを部分的に受取った時点でフォーマット変更を実行する必要がある。
I.5.2 インターネットワーキング・プロセス
注)インタネットワーキング・プロセスは、アップリンク・フォーマット及びダウンリンク・フォーマットという2つのサブプロセスに分けられる。ANIの場合、アップリンク・プロセスでVDとモード3パケットをISO 8208パケットにフォーマットし直し、ダウンリンク・プロセスでISO 8208パケットをVDLモード3パケットにフォーマットし直す。GNIの場合は、アップリンク・プロセスでISO 8208パケットをVDLモード3パケットにフォーマットし直し、ダウンリンク・プロセスでVDLモード3パケットをISO 8208パケットにフォーマットし直す。