付録I-ISO 8280圧縮定義
I.1 ISO 8208圧縮プログラムのアーキテクチャ
ISO 8208圧縮プログラムは、ATN ISO 8208モバイルSNDCFを支援するコネクション型パケット・データ・サービスを提供する。この圧縮プログラムは、ATNモバイルSNDCF圧縮プログラム方式を支援するに際して信頼性の高い、順序付けられたパケット転送を行い、更には帯域幅利用の増大に対応して、ISO 8208パケットのサブネットワーク圧縮も行う。ISO 8208圧縮プログラムは、パケットを多重化してサブネットワークの効率を更に高め、脱落、順番違いまたは重複パケットから誤りを検出して回復させる。このプログラムのアーキテクチャは、地上及び機上両方のシステムとも以下の要素で構成されている。
・ISO 8208 DCE
・インターネットワーキング(IW)機能
・XDCE(VDLモード3のパケット層プロトコル)
ISO 8208圧縮プログラムのアーキテクチャを図I.1-1に図示する。図I.1-1に示すように、機上ネットワーク・インタフェース(ANI)及び地上ネットワーク・インタフェース(GNI)はATNルータ・ヘッダのインタフェースに必要とされる完全な機能性を指すもので、VDLモード3サブネットワークにATN ISO 8208モバイルSNDCF及びDTEを実装する。この付録の範囲内では、ANI及びGNIは、ISO 8208圧縮を信号送信する場合のこの機能性を意味する。XNIは、ANI及びGNI両方の機能に適用する一般的用語である。
I.1.1 ISO 8208圧縮のフォーマッ卜
この付録では、ローカルDCEから受信したISO 8208パケットを、適切なサブネットワーク圧縮を示すVDLモード3システムを介して転送するために実行するISO 8208圧縮について定義する。ISO 8208圧縮は、データリンク層の情報フレーム内にあるユーザ・データの最初のオクテット、すなわち、ペイロード識別オクテットにより信号送信するものとする。
I.1.2 ISO 8208圧縮ヘッダの定義
ISO 8208圧縮ヘッダの定義については、ISO 8208プロトコルを示すプロトコル型フィールド0000(2進値)及びVPLP圧縮を示す圧縮型フィールド0001(2進値)として定義するものとする。