付録G-乱数生成アルゴリズム
注)RAに関連する無線システムを確実に機能させるためには、「ランダム」整数の生成が必要である。例えば、すべての構成で、無線は予約要求に使用するダウンリンクMバーストを順当に選択しなければならない。
個々の無線機が異なる整数を生成することを確認するため、乱数生成用のアルゴリズムは独自の24ビットICAOアドレスに基づくものとする。
このアルゴリズムは、次のような手順で各アクセスごとに新しい12ビット数を生成するものとする。まず、24ビット・アドレスをA(0)及びA(1)という2個の12ビットに分割しなければならないが、この場合、A(0)及びA(1)はそれぞれ、最下位及び最上位部分を表す。すなわち、ICAOアドレス=4096*A(1)十A(0)である。
N番目の擬似乱数は、次の方程式に従って(N-1)番目の擬似乱数及びICAOアドレスの2つの部分のうちの1つ(A(0)またはA(1))に基づくものとする。
NRND(N) = (4001*NRND(N-1) + A(N mod2))mod 4096
注1)これにより、2つの無線機が同じ擬似乱数を繰返し選択することは絶対にないということを保証する。この方程式では、4001は4096未満の素数の1つである。
注2)この擬似乱数を使用すれば、他のどんな12ビット未満の擬似乱数も生成することができる。例えは0〜6の間の整数(3T予約要求に必要と考えられる)を生成するには、次の方程式を選択する。
m = INT((7*NRND(N))/4096)
注3)この処理は、多少とも均等に分散した整数を生成する。