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4章 サブネットワーク層のプロトコルとサービス

 

4.サブネットワーク層のプロトコルとサービス

 

4.7 サブネットワーク層(モード3)

 

4.7.1 ペイロード識別

 

VDLモード3システムが送信する各情報フレームごとに、ペイロード識別オクテットを以下の図4-1のとおりに定義しなければならない。このオクテットは、当該情報フレームのユーザ・データ・フィールド内に最初に現れるオクテットとする。ペイロード・オクテットにより示すユーザ・データがその直後に続く。このタイプ・フィールドは、ユーザ・データのネットワーク・プロトコルを識別するものとする。

 

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図4-1 ペイロード・オクテッ卜

 

4.7.2 圧縮信号送信

 

転送された各ネットワーク・パケットごとに、そのパケットが圧縮されているかいないかを示す表示がなければならない。ペイロード・オクテット内に位置するタイプ特定情報フィールドは、この目的のために予約するものとする。すべてゼロの値(2進値0000)は、圧縮情報が存在しない、すなわち、そのデータが圧縮されていないということを示すために予約する。ISO 8208パケット内のATNデータを転送する場合、ゼロの値を使用するものとする。タイプ特定情報フィールドのその他の値も可能であり、採用した圧縮方式に応じて使用する。これらの値は、必要に応じて圧縮ドキュメンテーションにより定義するものとする。

 

注)特殊なネットワーク・タイプに採用する圧縮方式は、網加入の問にDLS制御フレーム内で信号化される。図4-1に示すタイプ特定情報フィールドのノンゼロ値は、ネットワーク・プロトコル用に定義した特定の圧縮に関してのみ意味を持つ。

 

 

 

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