3.6.4.3.3 送信送達確認/再送信
DLSは、前に送達確認されたフレーム・グループの送達確認フレームが受信されるかまたはT1タイマが満了となるまで、MACサブレイヤに新しいフレーム・グループを送ってはならない。T1タイマが満了した場合、DLSはMACサブレイヤに、現在の伝送優先順位待ち行列に応じて新しいフレーム・グループを提供するものとする。
注1)媒体アクセス制御サブレイヤには、メッセージ再送信の時期を決定しなければならない責任がある。MACサブレイヤは、メッセージがFCS試験に合格したことをDLSが宣言するまではそのメッセージの正しい受信を送達確認することができないため、DLSは再送信方式に従事したままでいなければならない。
注2)アップリンクまたはダウンリンクのACK送信が破損した場合、メッセージの複製が可能である。機上VDL及び地上局のDLS以上の各層は、どんな複製メッセージも処理すると想定されている。
3.6.4.4 制御フレーム
CTRLフレームは、3.7項に定義のとおりLMEが、リンクを確立し維持するために使用するものとする。このフレームの情報フィールドは、3.7.3.3項に従ってフォーマットするものとする。
3.6.4.4.1 制御コマンドフレーム
DTRL_CMDフレームは、XID_CMDパラメータの伝送に使用するものとする。
3.6.4.4.2 制御応答フレーム
CTRL_RSPフレームは、XIDコマンドに応答するために使用するものとする。
3.6.5 MAC-DLS処理遅延
地上局及び航空機両方におけるDLSからMACへの適時的なACKフレームの伝送及び適時的なACKフレームの処理及び受渡しを確実にするために必要な最大許容可能処理遅延を、以下の各項で定義する。
3.6.5.1 機上DLS-MAC処理遅延
機上VDLがアップリンクACKフレームを処理するのに許容可能な最大処理遅延は、最悪の場合の航空機荷重条件下で200msを超えてはならない。アップリンクACK処理遅延は、機上MACがアップリンクACKを含むアップリンクV/D(データ)バーストを受信した時点から、そのアップリンクACKが機上DLSによって抽出され、機上MACに転送されて受信され、T1タイマを取消して終了するまでと定義する。