3.5.4.4 データ運用支援
3.5.4.4.1 分割機能
MACサブレイヤは、上位層から受信した1データ・バーストよりも長いユーザ・メッセージの分割を行い、データのバースト伝送を支援するものとする。分割機能は、以下の手順を遵守するものとする。
・各セグメントは、最後のものを除き、1つのデータ・バーストの全体を占めるものとし、かつ、そのヘッダ・セグメントのEOMフィールドを0に設定するものとする。ユーザ・メッセージの各セグメントは、セグメント番号を、それぞれのV/D(データ)バーストのヘッダ・セグメントのセグメント番号フィールドに含むものとする。セグメント番号は、最初のセグメントに対して1から始まり、後続するセグメントに対して1ずつ増分するものとする。ユーザ・メッセージの最終セグメントは、そのEOMフィールドを1に設定して、同位のMACエンティティに対し、このユーザ・メッセージが完了したことを示すものとする。
0のセグメント番号は保存する。
・ユーザ・メッセージのすべてのダウンリンク・セグメントは、Mアップリンク(通常のメッセージ)バースト(付録Fの2.2.1項)ユーザ・グループの予約応答フィールド内に指示されたタイム・スロットのみを占有するものとし、連続的なバースト機会で伝送するものとする。
・セグメントが紛失または破損した場合、ユーザ・メッセージ全体を廃棄するものとする。
注)最大ユーザ・メッセージ・サイズは、最大15のY/D(データ)バースト以内に納まることを保証する最大DLSフレーム・サイズにより確立される(3.6.3.2項)
3.5.4.4.2 アップリンク・データ転送
VDL地上局は、アップリンク・ユーザ・メッセージ送信のバースト・スケジュールを決定するものとする。地上局が使用するメッセージの優先度スケジューリング方式は、このSARPsでの標準化には関わりのないローカルな事項であるものとする。
注)送達確認処理を適切に行うため、地上局は、所定のどのV/D(データ)バーストにおいてもDLS Iフレームの伝送は単一の航空機への送信のみに制限されている。