注1)RE、RR、RL、W1R及びW2Rは、システム構成により異なる。
注2)RE、RR、RLの単位は、利用可能なタイム・スロットの数である。
3.5.3.1 パラメータt(トランケーション)
このパラメータは、主タイミング基準(3.5.4.1.1項に定義)を受信しない間に、伝送V/D(音声)バーストを短縮する必要なしに通常タイミング状態1(TS1)で経過することが可能なMACサイクルの数である。このパラメータは、航空機側VDLのシンボル・クロックの安定度によって決定されるものとし、±1シンボル期間のタイミング・ドリフトを累算する前のMACサイクル数を表している。航空機側VDLは、主タイミング基準を受信しないで経過したMACサイクルの数がこのパラメータを超過した場合、3T構成を除いてはTS1からトランケート・タイミング状態2(TS2)へ入るものとする。
3.5.3.2 パラメータf(自由走行)
このパラメータは、最大コースト・タイミング・カウンタ3(CTC3)(3.5.4.1.3項)の値を示すものとし、これを超えると自由走行タイミング状態3(TS3)に入る。このパラメータは、システム・クロックの安定度によって決定されるものとし、TS3へ移行する前に主タイミング信号(PTS)または代替タイミング信号(ATS)を受信することなく経過しなければならない“コースティング”のMACサイクル数を表している。ATSは3.5.4.1.2項に定義する。
注)このパラメータは、少なくとも2つの完全なポーリング・サイクルを表している。
