3.5.2.1.4 エポック
1エポックは、25MACサイクル(6秒)とする。MACサイクルは、3.5.2.5項に定義している。エポックは、当該分の後、0、6、12、18、24、30、36、42、48、54の各秒ごとに開始するものとする。
3.5.2.1.5 外部時間基準インタフェース
VDLモード3の地上局は、任意で自局のTDMAシステム・タイミング・クロックを共通の絶対時間標準に同期できるものとする。この外部時間ソースは、当該秒に関して毎秒1回のタイミング・ストロープを、また、エポックのバウンダリに関して個別なストロープを提供するものとする。エポックのストロープを提供するため、外部時間ソースは1980年1月6日付けでUTCに合わせるものとする。
注1)UTCは不規則な間隔で閏(うるう)秒調整を必要とするため、VLDとモード3の時間ソースととて使用することは容易ではない。
注2)GPSシステム時間は、1980年1月6日にUTC時間に合わせられたが、現在は整数秒単位の狂いがある。(GPSの受信機は、適切な数の閏秒を加えることによってGPSシステム時間を計算し、UTC時間に換算している。この数は、GPS航法メッセージの一部として利用できる。)閏秒の調整なしでUTCにトレースすることができるその他のどんな絶対時間ソースもまた、VDLモード3の外部時間ソースとして適している。
注3)機上無線機を共通の外部時間ソースに同期することは、モード3の運用には必要がない。
3.5.2.2 システム・データ及びヘッダ・フィールド・フォーマット
Mアップリンク・バーストのシステム・データ・セグメント内と、V/Dバーストのヘッダ・セグメント内に含まれるフィールドは、チャネルに対するアクセス制御及びリンク管理機能(3.7項)のために使用されるものとする。これらのバースト・セグメントのフィールド定義は、付録Fによるものとする。
3.5.2.3 ユーザ・グループ
航空機側の無線機は、音声/データ送信及び地上局により使用される航空機アドレシング機能のためのチャネル・アクセスのため、 1つのユーザ・グループに関連づけられるものとする。モード3の単一VDL周波数割当ててすなわち、地上局の無線機)は、その地上局に対して実行中のシステム構成により、1から4のユーザ・グループをサポートするものとする。