3.5.1.2 チャネル占有時間
チャネル占有時間は、アクセス・イベント毎にチャネルに費やした時間の合計と考えるものとする。
データ運用に関して、アクセス・イベントは、連続した15回までのV/D(データ)バースト機会から構成されるものとする。ダウンリンク・データ伝送に関しては、アクセス・イベントは、単一の予約要求の結果によるものとする。
音声運用に関して、アクセス・イベントは、固定数のV/D(音声)バースト機会には制限されないものとする。ただし、音声運用は、Mアップリンク・バーストで配給された音声信号情報を与えるものとする。アクセス・イベントは、各プッシュ・ツウ・トーク(PTT)の期間に一致するものとする。1つのPTTイベントの最大持続時間は、35秒間に制限されるものとする。PTTイベントは自動的に終了するものとし、それを終了中のユーザに警告しなければならない。
3.5.2 MACプロトコルのフレームワーク
3.5.2.1 タイミング構成
モード3の媒体アクセスは、本項で記述されるシステム・タイミング構成を遵守するものとする。このタイミング構成を遵守することは、媒体アクセスに関する必要条件であって十分条件ではないものとするが、これは3.5.4項の手順もまた、遵守されるものとするからである。
3.5.2.1.1 TDMAフレーム
TDMAフレームは、120msの持続時間を持つものとし、地上局の実行中のシステム構成(3.5.2.4項)によって決定される3個または4個のTDMAタイム・スロットのどちらかを含むものとする。
3.5.2.1.2 タイム・スロット
TDMAタイム・スロットは、地上局の実行中のシステム構成に応じて30または40msの持続時間を有するものとする。タイム・スロットは、音声またはデータ伝送のために1つのユーザ・グループに割当てられた基本的なチャネル資源であるものとする。
注)複数のタイム・スロットを、単一のユーザ・グループ(例えば、音声/データ)に割当てることができる。